我々フジゲン社員が自信をもってお届けする、EXPERTシリーズ。そのEXPERTシリーズから今回は、ストラトタイプのような構造をもつモデル、EXPERT OSをご紹介いたします。比較的シャープなルックスですよね。ジャンルを選びそうな音がしそうだなぁと感じる方も、少なくないと思います。でも、ご安心ください、そんなことはありません。EXPERT OSは、弊社のギターで最もオールマイティなサウンドキャラクターをもつモデルの1つなんです。マイナスイメージがある方にこそ1度お試しいただきたい、そんなモデルとなっております。
さて、今回ご紹介するEXPERT OSは、非常に希少な木材を使用した1本です。希少な木材というと、タイムレスティンバー材やアクアティンバー材が真っ先に思い浮かびますが、今回は違います。では一体何なのかといいますと、ボディ材が1枚板のアルダーなんです。「え?1枚板のアルダーボディってそんなに希少なの?」という声が聞こえてきそうですね。お恥ずかしい話ですが、僕も最初はそう思いました。でもこれ、本当に希少なんですって。今後ご案内できる機会は、もう無いかもしれませんよ。
希少性は分かりましたと。では、具体的にどのような魅力があるのか、ご紹介をしていきます。
まずは、このルックスです。店頭品をはじめとするEXPERT OSのアルダー材は、すべてセンター2ピースとなっております。これは、真ん中でボディを貼り合わせているボディ材、という意味ですね。ツブシのカラーだと気になりませんが、今回のようなシースルーカラーだと、この継ぎ目が気になったりします。対するこちらは1ピース。どこも貼り合わせをしていないので、一切継ぎ目がありません。これは、ルックス的に大きなポイントだと思います。
そして、気になるサウンドです。“ボディ材のピース数が音に影響を与えている”という話があります。この話は、「同じ種類の木材でも、その部分によって鳴り方が違う。」という前提でなされています。1ピース材は一般的に、「張り合わせが無いことで、2ピース材よりもボディ全体がしっかり鳴る。」と言われています。しかしその一方で、「重さなどを計算して張り合わせている2ピース材は、トータル的に見ると片寄りがないため、1ピース材よりもバランスが良い。」とも言われています。ほかにも、重さなどの個体差が関係してくるため、どちらが良いかは厳密に比べようがない気もしますが、こういった点を踏まえても、魅力のポイントであると僕は考えています。
では、重さを計ってみましょう。3.5キロと出ました。アルダーボディのEXPERT OSとしては、やや重めの仕上がりと言えますね。実際に抱えてみると、重心がネックのジョイント部にあり、非常にバランスが良いように思いました。そして、アンプにつなげて鳴らしてみると、クリーントーンの良さに驚きます。特に、フロントポジションでのまろやかなサウンドが絶妙です。アルダー×ローズウッドのストラトタイプらしいサウンドをお求めの方には、かなり気に入っていただけると思います。
アルダー1ピースという滅多にないボディ材を使用した、特別なEXPERT OSです。この贅沢感を、ぜひお手に取って味わってください。
(イチ)
Body
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Alder
1-Piece
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Neck
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Maple
1-Piece , U-Shape
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Scale
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648mm
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Finger Board
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Rosewood , Compound Radius , 22Fret(CFS)
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Peg
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GOTOH SD91-05M
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Pickup
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FUJIGEN ES-V5
Set
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Control
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1Vol , 1Tone , 5Way Lever
SW
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Tremolo
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Wilkinson
VS100N
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Strap
Pin
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GOTOH EP-B3
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Color
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Vintage
Natural
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Case
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Original
Hard Case
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