上位仕様のテレキャスタータイプ、NTL200のご紹介です。NTLは、クラシカルなテレキャスタイプのスタイルを踏襲しながらも、CFS・Compound
Radius・Smooth
Gripといった、フジゲンの技術とアイデアを詰め込んだモデルとなっております。
上位モデルという位置づけのこちらは、Seymour DuncanピックアップやUSA電装パーツ、トップラッカー塗装を採用するなど、ヴィンテージライクな仕上がりとなっております。
まず、ピックアップは、フロントにSH-1n、リアにSTL-1を搭載しております。どちらも、ヴィンテージ志向の定番ピックアップですね。フロントのSH-1nは、ウォームでありながらクリアーさを持っており、リアのSTL-1は、ブライトでシャープなサウンドが特徴となっています。
また、こちらのモデルでは、4Wayのピックアップセレクターを採用しております。出力方法は、ネック側からフロントハム→フロントタップ→フロントタップとリアのパラレル→リア、といった仕様です。タップの切り換えスイッチとして、ミニスイッチやスイッチポットが使用されることが多いですが、それらで個別にタップするよりも、感覚的なトーンコントロールが容易にできるという魅力があります。
次に、ブリッジですが、GOTOHのBS-TC1を採用しております。こちらは、サドルに特殊な溝加工を行い、オクターブチューニングの精度を高めたパーツです。同じような目的で使用されることの多い6Wayタイプのブリッジよりも、テレキャスらしいルックスやサウンドを損なうことがありません。
最後に、塗装ですが、トップラッカーフィニッシュを採用しております。ラッカーといっても、ヴィンテージギター等で広く使用されているニトロセルロース系の塗料は使用せず、アクリル系の塗料を用いています。これにより、ラッカー特有の風合いと楽器のメンテナンス性の良さを、それぞれバランス良く取り入れることが可能となっています。とはいえ、繊細な塗装には変わりないので、細かなキズ等はつきやすいですが、いわゆるヴィンテージギターと言われるものほどはボロボロになりにくく、ラッカー塗装の魅力的な風合いをお楽しみいただけます。
今回入荷したものは約3.7キロと、こちらのモデルとしてはやや重めの個体です。実際に弾いてみたところ、気持ちいい鳴り方のする個体だと感じました。全体的に硬くソリッドな傾向ではありますが、程良い生鳴り感があって楽しいです。また、アンプからの出音は、ピックアップのポジションによってガラッと変わるので、飽きが来ませんね。いろんな意味で、長く使える1本だと思います。
現行モデルでは採用されていない、マダガスカルローズウッド指板を使用したNTLです。どうぞ、お見逃しなく。
(イチ)
Body
|
Light Weight Ash
2-Piece
|
Neck
|
Maple
U-Shape
|
Scale
|
648mm
|
Finger
Board
|
Madagascar Rosewood
, Compound Radius , 22F(CFS)
|
Peg
|
GOTOH
SD91-05M
|
Pickup
|
Seymour Duncan SH-1n , STL-1
|
Bridge
|
GOTOH
BS-TC1 (Brass Saddles)
|
Control
|
1Vol
, 1Tone , 4Way Lever SW
|
Color
|
White Blonde (Top Lacquer Finish)
|
Case
|
Original
Gig Bag
|
|